海上自衛隊を励ます会 とは

 

大日本帝国海軍は、先の大戦後占領軍(GHQ)の方針により解体の運命を辿るのであるが、敗戦による海外派遣の軍人並びに民間人を内地に護送復員を行う為、旧海軍省を第二復員省に改め 残存艦艇と共に職員も含め、復員作業と海路の安全を確保する為、機雷の掃海作業をさせられていたのである。従って旧海軍が保有していた技術力を継続していたのである。

 

1950年(昭和25年)朝鮮戦争が始まり、GHQ並びに米極東海軍から局地戦争対応の小規模な海軍の再建策が浮上、米極東海軍の援助の元、日本の海上部隊の設置により、極東地域での沿岸警備の増強する狙いがあった。

 

1951年(昭和26年)日本政府は旧海軍軍人と海上保安庁から人材を集め、「海上警備隊」をサンフランシスコ平和条約の発効後、1952年(昭和27年)に創設となる。同年中に海上警備隊と海路啓開隊(掃海部隊)は海上保安庁から分離され保安庁警備隊となる。

 

1954年(昭和29年)に防衛庁の発足と共に海上自衛隊が誕生するのである。しかしながら 掃海作業等、生死を賭けた作業に従事しているにも拘わらず、当時の国民からは軽視や誹謗中傷が横行、 間違った民主主義思想の蔓延で、必ずしも海上自衛隊の存在に賛同ばかりでは無かった。

 

志ある旧海軍出身者有志が呼びかけ、海上自衛隊を後方から支援、激励する為、1978年に「海上自衛隊を励ます会」を発足したのである。あれから33年を超え、先の神戸大震災並びに今次の東日本大震災に対し、劇的な自衛隊員の活躍を見て大いにその存在意義は啓蒙されたが、今後益々支援と激励に感謝の意味も加え、続けねばならないと痛感するものである。

 

                                        海励会顧問 須山 寿夫

                                            (元海軍少尉)